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DRCコンゴ:Gecamines、内外の資産買収を積極展開
2012年3月7日付けメディア報道によれば、国営鉱山会社Gecaminesは現在マイナーシェアで参画しているKalumines探鉱プロジェクト及びMutoshi鉱山(いずれも銅・コバルト)の権益を買い増し、両鉱山とも権益100%とする方向で他の出資者と協議している。Gecaminesは現在、Kaluminesプロジェクトの権益40%を保有し、残りの60%はTeal Exploration and Mining社(African Rainbow Minerals(ARM)とValeによる折半出資)が保有しているが、60%の権益取得に関しARM及びValeと既に協議を行っており、近く合意の見通しである。Kaluminesプロジェクトは現在F/S中であり、銅資源量(精測及び概測鉱物資源量)は1百万t、平均品位は2.034%。
Mutoshi鉱山についてはGecaminesが30%、MMG社(中国Minmetals)が70%の権益を保有。同鉱山は2008年から生産休止中であるが、それまでは年産5,000 t規模の銅を生産。2012年2月に豪Anvil社がMinmetalsに買収された際、GecaminesはMMG社が保有する70%の権益を取得できるオプション権(期限:12ヶ月)を獲得し、オプション権行使に係る協議を現在行っているところである。MMG社が保有する70%の権益の市場価値は、52.5百万US$とも言われている。
Gecaminesは2012年、カタンガ州で銅・コバルトの生産を行うCMSK社の権益をGeorge Forrest International社から取得し、またDeziwa及びEcaille C探鉱プロジェクトの権益をCopperbelt Minerals社(英領バージン諸島)から取得している。
さらにGecaminesは2013年1月、Tenke Fungurume鉱山の共同出資者であるFreeport-McMoRan、Lundin社と共にフィンランドのKokkalaコバルト製錬所を435百万US$で買収し、同製錬所の権益20%を取得している。
