ニュース・フラッシュ
2013年3月11日
調査部
渡邉美和
中国:湖南有色郴州氟化学有限公司、尾鉱蛍石回収利用技術確立
現地報道によると、湖南有色郴州氟化学有限公司は、2013年3月11日、同公司が開発を進めていた尾鉱蛍石総合回収利用が中国資源総合利用協会の科学技術一等賞を受賞したと発表した。 世界の非鉄金属の博物館ともいわれるほどの湖南省郴州市柿竹園には随伴鉱種が多く、随伴蛍石の資源量も4,900万tあり、これは全中国の随伴蛍石資源量の70%にもあたる。しかし、尾鉱から蛍石を回収し利用することはこれまで業界内でも難題と認識されていた。 この柿竹園の、更に郴州市域の非鉄金属尾鉱からの蛍石回収に、湖南有色郴州氟化学有限公司は2010年から取り組んできた。この結果、同公司は国内唯一無二の回収技術開発に成功した。この回収技術で蛍石品位は95%まで高めることができ、回収率も以前の30%から45%まで高めることができた。低品位蛍石の回収と応用技術のボトルネックを突破できたのみならず、工業化応用に目途がついた。
