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ロシア:Rusal、2013年アルミニウム生産を30万t削減し、最適化へ
2013年3月4日付け現地報道によると、Rusal(本社:モスクワ市)は3月4日、2013年のアルミニウム生産削減(30万t)を同社取締役会が承認したと発表した。
この措置の目的は、電力料金が高くアルミニウムの世界価格が低い状況下で、世界市場におけるRusalの競争力を保持することにある。 この取締役会決定は、政府当局による承認、余剰従業員の雇用問題の解決を経て初めて実施される。実施段階の詳細は今後の取締役会で検討される。
Rusalのオレグ・デリパスカCEOは「アルミニウム市場の過去1年間の状況から、生産者には既存施設の利用と新規施設の操業開始に対する合理的アプローチが求められている。2008~2009年の世界金融危機と欧州で始まった不況の後にアルミニウム分野で起きた過剰生産の危機は完全に克服されてはいない。そのため当社は、以前発表した非効率施設の最適化計画を修正し、2013年に生産を30万t削減する必要があると考えている」と述べている。
なお、2012年の同社のアルミニウム新地金生産は417万3,000 tでほぼ前年(412万3,000 t)並みであった。