ニュース・フラッシュ
2013年3月12日
調査部
渡邉美和
中国:5種家電廃棄量、第12次五カ年計画末で1.6億台に
現地報道によると、全国人民代表大会で、家電の強制廃棄基準とその立法化、完全な回収システムの確立により、循環経済の発展を促進することが提議された。これは、寿命を越えた家電では部品などの老化による劣化が進行し、安全上でも問題が生じる点から、廃棄基準の設定や強制廃棄、併せて都市鉱山のシステム化が背景となっている。
国家発展改革委員会の調査によれば、寿命により廃棄される5種の家電(空調・冷蔵庫・カラーテレビ・洗濯機・PC)の廃棄量は現在5,000万台/年と見られ、毎年20%の増加率が今後予想され、第12次五カ年計画末の2015年では1.6億台/年に達する見込みとのこと。
また併せて、政府に対して専門の電子廃棄物の管理部門を設置し、廃棄家電管理と電子産品の循環利用を推進することも提議されている。
