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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
ロシア:Norilsk Nickel、ウドカン銅鉱床関連のあらゆる提案を検討する用意があると表明
2013年3月12日付け現地報道によると、Norilsk Nickel(本社:モスクワ市)のウラジミル・ポターニンCEOによると、同社は世界最大級のウドカン銅鉱床に関するあらゆる提案を検討する用意があると表明した。
同CEOは「今のところウドカン銅鉱床関連ではいかなる具体的提案も受けていない。当社と株主はこの件で協議を行っていない。しかしこれは、我々がウドカン銅鉱床に関する提案や他のあらゆるプロジェクトを検討するつもりがないということではない」としている。
ところが、国家コーポレーションRostec(本社:モスクワ市)のセルゲイ・チェメゾフCEOが2月末に語ったところでは、RostecとMetalloinvestはNorilsk Nickelに対し、同社株式3~4%と引き換えにウドカン銅鉱床開発プロジェクトに参入するよう提案したが、株主の反応はなかった。ウドカン銅鉱床の投資額は80億US$とされている。 (2013年3月13日付けNF NO.13-10を参照。)
一方のポターニンCEO(Norilsk Nickelの株式約28%を所有するInterrosのオーナー)は2月末、InterrosとNorilsk Nickelはアリシェル・ウスマノフ氏のMetalloinvest(Norilsk Nickelの株式約4%を所有)との間でウドカン銅鉱床と引き換えにNorilsk NickelにおけるMetalloinvest持分を拡大するという交渉は行っていないと発言していた。
またMetalloinvest側も、ウドカン銅鉱床開発ライセンスを持つプロジェクト会社の売却に関する正式な交渉は行っていないと表明していた。
2月半ばにマスコミで流れた非公式情報によると、ウドカン銅鉱床を巡る話し合いにはオレグ・デリパスカ氏のRusalとロマン・アブラモヴィッチ氏のMillhouse Capital(間もなくNorilsk Nickelの株式5.87%を取得し株主となる見込み)も加わっている。交渉が開始されたのは2012年12月とされ、ウスマノフ氏は鉱床と引き換えに現金ではなくNorilsk Nickelの株式を取得したい意向である。関係者はウドカン鉱床ライセンスの価格について協議し、査定をモルガン・スタンレーに依頼している。
なお、2013年3月12日のNorilsk Nickelの臨時株主総会で、取締役会の任期前解散と新取締役会メンバーが決議されている。