ニュース・フラッシュ
2013年3月18日
ロンドン
小嶋吉広
英国:英民間企業が海底探査権を取得
2013年3月14日付けメディア報道によれば、米防衛産業大手Lockheed Martinの英国子会社UK Seabed Resources社は、太平洋の公海における海底探査権を取得した。対象となる鉱区はハワイとメキシコの間に位置する58,000 ㎢のエリアであり、2019年までの採掘開始を目指している。
同社の探査権取得の発表に合わせ、キャメロン首相は海底資源探査推進に係る国家プロジェクトの発足を発表した。本プロジェクトは、ビジネス・イノベーション・技能省が中心となり、海底資源開発関連の英企業(最大約100社)に対し参加を呼びかけているとのことである。発表の場で首相は「我々が有する最先端の技術と、科学及び環境面での知見を結集すれば、他の国々との資源獲得競争を制することができる」と述べるとともに、海底資源開発産業の振興により今後30年間で400億£(約5.8兆円)の経済効果が期待できることを明らかにした。
