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ニュース・フラッシュ

2013年3月19日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:Anglo American、将来のエネルギー供給源としてLNGを検討

 メディア報道によると、Anglo Americanは競争力のあるエネルギー確保のため、LNGや非在来型再生可能エネルギーの利用を検討している。同社の銅ユニットCEO、John MacKenzie氏は、チリは世界で最も電力コストの高い国の1つであり、これによる競争力低下が重要なポイントであると指摘した。また、同氏は再生可能エネルギーの利用は選択肢の1つではあるが、全てが解決できるわけでなく、以前よりも競争力が出てきていることからLNGの利点について調査を行っていると述べた。

 エネルギーコストは、チリ鉱業におけるコスト上昇の主因となっている。最近10年で全コストに占めるエネルギーコストの割合は倍増していると言われ、SONAMI(中小鉱業業者団体)によると、2002年は11%であったものが現時点では20%に達し、CODELCOでは19%近くであるという。これは送電システムのマージナルコスト上昇が原因で、中央送電システム(SIC)の10年前の電気料金は30 US$/MWhであったが、2012年には200 US$/MWhに達している。

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