ブラジル：MMX社、2012年は792百万US$の赤字

　MMX社は、2012年の業績を発表したが、792百万US$の赤字で、前年2011年の赤字19.2百万US$を大幅に上回った。特に2012年下期に鉄鉱石価格の下落により、Q4の業績が3.51百万US$の赤字となったことが影響したが、この他にも、チリの鉄鉱石プロジェクトからの撤退、前期におけるロイヤルティの追加負担等が影響した。2012年の売上は、前年比22％減の806百万US$、EBITDAは、同70％減の48.6百万US$、鉄鉱石生産量は、同2％減の7.38百万t、販売量は、同11％減の6.9百万tで、71％が国内向けであった。この他、同社による2012年のハイライトは以下のとおりである。

・ Sierra Azul鉄鉱石プロジェクト

生産量を現在の8.7百万t/年から29百万t/年に拡張するための環境拡張許可(environmental installation license (LI))を取得し、拡張に着手した。これにより、Itazuiai及びMangaratiba地域において、Sudeste　Superportの拡張計画(1億t/年)についてパブリックヒアリングを行った。Sudeste Supperport開発を行っているPortX社をMMXに統合した。

・ 開発銀行(BNDES)によるSerra Azul鉄鉱石鉱山拡張計画に対する長期融資の承認

・ 新株発行による14億US＄の増資

・ チリにおける鉄鉱石投資プロジェクト(224百万レアル(約112百万US＄))からの撤退