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ニュース・フラッシュ

2013年3月23日 モスクワ 大木雅文

ロシア:地下資源利用者の鉱物採掘量が頻繁に違法超過

 2013年3月15日付け現地報道によると、ロシアの地下資源利用者は、鉱物採掘量に関して遍くライセンス条件違反を行っている。会計検査院のミハイル・オジンツォフ検査官が下院で報告した。

 それによると、あらゆるライセンス契約の基礎となるのが具体的採掘量であるが、現在、地下資源利用者はその採掘量をほとんど守っていない。連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、その権限が違反者からのライセンス剥奪にまで及ぶなど地下資源利用者に対し十分な影響力を持っているにもかかわらず、この問題ではあまり強硬な姿勢をとっていない。採掘は市況次第であり、ライセンスで規定された採掘量を地下資源利用者が遵守しないために政府は毎年何十億ルーブルもの税金を取り損ねている。ロシアではライセンス契約が修正される傾向にある。これが許されるのは不可抗力の事態等においてのみであるが、今や修正は広く行われている。

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