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ニュース・フラッシュ

2013年3月25日 バンクーバー 片山弘行

加:連邦政府2013年度予算案でスーパーフロースルー制度を1年延長

 カナダ連邦政府は、2013年3月21日、2013年度の連邦予算を発表し、2013年3月末で期限を迎える15%の探鉱開発投資税額控除(通称、スーパーフロースルー制度)をさらに1年延長して、2014年3月31日までとすることが発表された。

 さらに連邦予算案では、技能労働者不足の解消を目指した補助金(Canada Job Grant)の導入や先住民の職業訓練プログラムの強化などを謳っている。

 一方で、新規鉱山開発や拡張工事に対する設備投資加速償却制度の廃止や、従来100%の税額控除となるカナダ探鉱費用(Canadian Exploration Expense)の対象とされていた剥土や立坑開削費用等の一部の生産前開発費用が30%税額控除のカナダ開発費用(Canadian Development Expense)の対象に変更されることが盛り込まれている。

 この発表を受けて、カナダ鉱業協会(Mining Association of Canada)やカナダ探鉱開発者協会(Prospectors and Developers Association of Canada)はスーパーフロースルー制度の延長や職業訓練の充実などには歓迎の声明を発表している一方で、税制変更に対しては鉱業プロジェクトに対して負の影響があると懸念を表明している。

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