ニュース・フラッシュ
2013年3月28日
バンクーバー
片山弘行
米:ロビイスト団体、国防総省による戦略的鉱物資源の備蓄案に警告
米国のロビイスト団体であるStrategic Materials Advisory Councilは、2013年3月21日、国防総省に対して中国産の戦略的鉱物資源の備蓄という危険な緩和政策を採用しないよう警告する声明を発表した。
国防総省は、備蓄を必要とする戦略的物質について取り纏めた2年に一度発行する報告書の2013年度版「Strategic and Critical Materials 2013 Report on Stockpile Requirements」において、中国だけから産出される重希土類を1億2,043万US$で備蓄することを推奨している。
同団体の専務理事であるJeff Green氏は、「これらの物質が不足している根幹は、我々が中国の供給者に依存していることにある」とし、「我々は国防総省に対して理論的調査から唯一かつ恒久的な解決策である米国拠点のレアアースサプライチェーンの創造・育成に向かうよう強く勧めている」と述べている。
12億US$相当となる23種の戦略的物質の不足を緩和する3億1,974万US$の備蓄計画のうち、レアアース備蓄は3分の1強(1億2,043万US$)を占めている。