閉じる

ニュース・フラッシュ

2013年4月1日 リマ 岨中真洋

ペルー:2013年の鉱山操業コスト、少なくとも20%上昇の見通し

 2013年3月27日付け地元紙によると、ペルー鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)会長が鉱山各社は操業コストの上昇に備えるべきとのコメントを行ったことに関連し、Volcan社(本社:ペルー)は、2012年におけるペルー鉱業全体における操業コストは前年比で20%上昇したが、さらに2013年も20%上昇するとの見通しを示した。

 操業コストの上昇は、人件費、資機材費、エネルギーコスト等の増加に加え、建設ブームによって建設費が高騰していることや現地通貨に対する米ドル安等が理由として挙げらている。

 このコスト上昇により、鉱山企業の利益は減少する一方で、プロジェクトにおける必要投資額は増加している。

 2012年にVolcan社(本社:ペルー)は12.7%、Milpo社(本社:ペルー)は12%の操業コスト上昇があったことを明らかにしているほか、Southern Copper社(本社:米国)の2012年利益は、前年比で17%低下したことを発表した。

 一方2012年8月、XstrataはLas Bambas銅プロジェクト(Apurimac県)への投資額が7%増加し52億US$となったことを発表した。

 またChinalcoによるToromocho銅プロジェクト(Junin県)への投資額も、当初より60%多い35億US$となっている。

ページトップへ