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チリ・アルゼンチン:Copiapo上訴裁判所、Pascua Lama金-銀プロジェクトへの停止命令取り消し要求を却下
メディア報道によると、チリ・アルゼンチン両国にまたがるPascua Lama金-銀プロジェクトへのCopiapó上訴裁判所からの停止命令に対し、加Barrick Goldの子会社Minera Nevada社はその取り消しを要求したが却下された。上訴裁判所からの停止命令は環境規則違反の申し立てを受けて下されたものであるが、環境監督庁のみが環境問題を理由として停止を命令できる唯一の機関であり、裁判所と同じデータを保有する同庁からは停止を求められていないとMinera Nevada社は主張していた。また、同社は初期剥土とその他特定の活動はSERNAGEOMIN(チリ地質鉱業局)からの命令により中断しており、裁判所からの停止命令は不要であるとしていた。
別の報道によると、Barrick Goldはアルゼンチン側での作業は今回の命令の影響を受けないと発表しているが、プロジェクトへ物資やサービスを提供しているアルゼンチン業者間に懸念の声が高まっているという。アルゼンチン側の本プロジェクト関連労働者数は、約1.3万人とされる。
2013年4月16日、Barrick GoldはAntofagasta Minerals前社長Marcelo Awad氏をBarrick Chile副社長に、GoldcorpのEl Morroプロジェクト前ゼネラルマネージャーEduardo Flores Zelaya氏をPascua Lamaプロジェクトの上席副社長に指名する人事を発表した。この人事にはPascua Lamaプロジェクトのチリ側での作業を着実に進める目的があるとされる。
