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ニュース・フラッシュ

2013年5月20日 メキシコ 高木博康

グアテマラ:前大統領夫人が、大統領に対し鉱業法改正法が国会承認されるまでの鉱業モラトリアムを要請

 2013年5月13日付け業界紙等によると、グアテマラの野党・国民希望党(UNE)のSandra Torres前大統領夫人は、Molina大統領に対し鉱業法改正法が国会承認されるまで鉱業モラトリアムを行うよう要請した。

 グアテマラ憲法では大統領親族の次期大統領への就任は認められていないため、同前大統領夫人はColon Torres大統領と離婚し、大統領選に立候補したが、憲法違反との判決を受け、大統領選を断念している。

 同国では、2012年10月にエネルギー鉱山省が法律に基づかないボランタリーのロイヤルティを法律で規定すること、その一部をエネルギー鉱山省や環境天然資源省に配分すること、コンセッション保有者に対する義務を規定すること等を内容とする鉱業法改正法を国会に提出しているが、成立の見通しはたっていない。

 Torres前大統領夫人は、国民の多くが鉱業開発に反対しており、コンセッション保有者に対し環境や社会的問題に対する義務を定めた鉱業法改正法が国会で承認されるまで鉱業モラトリアムを行うことが適当であると主張している。

 同国においては、加Goldcorp社の保有するMarlin金鉱山が操業中であると共に、加Tahoe Resources社の保有するEscobal多金属プロジェクト、加Goldcorp社の保有するCerro Blanco金・銀プロジェクト及びロシアSolway Groupの保有するFenixニッケルプロジェクトが開発中である。

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