ニュース・フラッシュ
2013年5月23日
サンティアゴ
縫部保徳
チリ:中央供給システム(SIC)の電力価格、干魃により高騰の可能性
メディア報道によると、中央供給システム(SIC)の経済給電センター(CDEC)は、3ヶ月にわたって続く干魃により水力発電所からの電力供給が減少していることで、2013年6月の同システム内の電力価格(マージナルコスト)が330 US$/MWhを超える可能性があると予測している。SICの月内平均電力価格が300 US$/MWhを超えるのは2008年3月以来であり、当時は干魃に加えてアルゼンチンからの天然ガス供給危機が生じていた。2013年4月のSICの月内平均電力価格は166 US$/MWhであった。CDECは平年並み及び平年より多い降水があった場合の試算も行っており、その場合の電力価格はそれぞれ160 US$/MWh、80 US$/MWhが予測されている。
電力コストの高騰は、コスト上昇に悩むチリ鉱業界の大きな課題の1つである。
