ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- ニッケル レアメタル
ドミニカ共和国:国連開発計画、Glencore XstrataのFalcondoニッケル鉱山の環境影響評価報告書は不完全と評価
2013年5月24日付け業界紙等によると、国連開発計画(UNDP)は、Glencore XstrataのFalcondoニッケル鉱山の環境影響評価報告書は、鉱業活動により広域に及ぶ環境への評価、生物の多様性及び社会への影響の評価等が不足しており、不完全であると評価した。
これに対し、Glencore Xstrataの現地法人Falcondo Xstrata Nickel社は、UNDPの指摘に基づき環境影響評価報告書を修正する旨表明した。
2012年7月に、同社が現在主に採掘しているBonao地域北西部のLoma Miranda地域の開発を公表して以来、地元のNGO等が水源が汚染されるとして抗議行動を開始し、9月末には環境NGOの訴えを受けたBega県の地方裁判所が、Loma Miranda地域での活動を一切禁止する裁定を下した。
10月にはMedina大統領が両者から意見を聞いた上で、UNDPに調査を依頼し、この調査結果を踏まえて判断することを表明しており、2013年1月からUNDPの調査が行われていた。
同社は、同国政府によりLoma Miranda地域の開発が認められた場合には今後25年鉱山を続けるが、仮に認められなかった場合には4~5年で同国から撤退する旨表明している。
なお、2012年の同鉱山のニッケル生産量は、15.2千tであった。
