ニュース・フラッシュ
2013年6月10日
メキシコ
高木博康
メキシコ:Minera Frisco社、ストライキによる生産停止が3鉱山に拡大
2013年6月3日付け業界紙等によると、5月中旬にChihuahua州のSan Francisco de Oro多金属鉱山で始まったMinera Frisco社(本社:Ciudad de México)の鉱山でのストライキは、Zacatecas州のEl Coronel金鉱山及びSonora州のMaría銅鉱山に拡大し、同社保有の8鉱山のうち3鉱山で生産停止の状況となった。
メキシコにおいては、前年の純利益の10%を労働者に配分することが労働法で定められているが、2012年に同社が積極的に鉱業投資を行ったこともあり、2012年に1人当たり58,000 MXN(約4,640 US$)であった分配金が、2013年は3,000 MXN(約240 US$)へと大幅に減少する。これに対し労働組合は、分配金の上乗せと基本給の増額を要求している。
El Coronel金鉱山の2012年の金の生産量は5.23 t、María銅鉱山の2012年の銅の生産量は12.78千tであった。


