ニュース・フラッシュ
2013年7月16日
シドニー
栗原政臣
豪:Alcoa、高コスト精錬所の見直しへ
2013年7月10日地元紙によると、2013年Q2に1億1,900万US$の損失を計上したアルミニウム大手Alcoa社のCFOであるBill Oplinger氏は、米国で開催された年会において、年間生産能力のうち46万tもしくは11%を削減する目的で、高コストのアルミニウム生産設備を閉鎖すると述べ、減産、一時的な生産停止、及び恒久的な閉鎖の対象は豪州と南欧、及びブラジルの一部の設備であると、明らかにした。
Alcoaが所有する最も高コストなアルミニウム精錬所は、豪州VIC州のPoint Henryアルミニウム精錬所及びPortlandアルミニウム精錬所と言われており、Alcoaが60%、Alumina Ltd.社(本社:メルボルン)が40%を出資するJV(Alcoa World Alumina & Chemicals‐AWAC社)が所有している。なお、Portlandアルミニウム精錬所のAWAC社シェアは55%で、中国CITICと丸紅がそれぞれ22.5%を保有している。Point Henryアルミニウム製錬所はAWACが100%所有している。
