閉じる

ニュース・フラッシュ

2013年8月12日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、2013年H1の業績を発表

 Valeの2013年H1の業績は、売り上げが224.78億US$(前年同期比8.5%減)、EBITが77.58億US$(同5.8%減)、純利益が63.76億US$(同13.7%減)となったものの、鉄鉱石価格が下がった2012年H2に比べると大幅に業績は改善した。

 鉄鉱石生産は140.8百万t(前年同期比6.5%減)、ペレット生産は24.0百万t(同14.3%減)であり、鉄鉱石は降雨と環境許可の遅れによリ減産となったほか、Tubarao(I,II)及びSao Luisプラントの閉鎖によりペレットは減産した。これに対し、銅の生産は181千t(同27%増)であった。鉱山別では、Sudbury鉱山が52千t(同13%増)、Sossego鉱山57千t(同7.5%増)で、Salobo鉱山(2012年生産開始)は能力の60%程度まで生産が伸び26千tであった。またニッケル130千t(4.8%増)、石炭4,128千t(同21%増)、マンガン鉱石1,118千t(同4.7%増)と、いずれも増産であった。ニッケルは、Voisey’s Bay鉱山(カナダ)が減産となったものの、VNC(Goroプロジェクト、ニューカレドニア、2012年生産開始)、Sorowako鉱山で増産となった。なお、Onca Puma鉱山は2013年Q4 まで生産が止まっている。

 その他、Valeが開発中のS11D鉄鉱石鉱山は、7月3日に施設建設のための最終環境許可が承認された。同プロジェクトは、初期投資額が195億US$、生産能力90百万t/年で、2016年H2の操業開始予定であり、埋蔵量は42.4億t(Fe2O3 66.7%)で生産キャッシュコスト15 US$/tとされている。

ページトップへ