ニュース・フラッシュ
2013年9月16日
サンティアゴ
神谷夏実
ブラジル:EBXグループ、傘下企業の資産売却を加速
メディア報道によると、EBXグループは、傘下のCCX社(石炭)、AUX社(金)の資産の売却を検討している。CCX社については、Tranwell Enterprises社に対し、コロンビアの石炭鉱山(Canaverales、Papayal、露天採掘)を75百万US$で売却することで基本合意に達した。CCX社は、今後は、San Juan石炭鉱山(坑内採掘)に経営資源を集中し、港湾、鉄道の開発も継続する。San Juan鉱山の埋蔵量は672百万tである。CCX社は、これらの開発案件を55億US$で開発し、2017年より操業を開始する計画であった。一方、AUX社については、資産の一部を20~40億US$で売却し、負債の返済に充てる計画があると見られている。EBXグループのBatista代表は、資産売却後もマイナーシェアを保持する方針である。なお、AUX社資産を買収する可能性として、アブダビのMubadalaファンドの名前が挙がっている。これまで、石油、鉄鉱石、石炭、金等の資源開発を勢力的に進めてきたEBXグループの業績が急速に悪化する中、Batista代表は資産の切り売りや負債の返済を図ることにより危機を抜け出そうとしている。