チリ：Bachelet大統領候補、政権公約でリチウム国家政策提言機関の創設及び政府機関の機能強化に言及

　2013年11月に予定されているチリ次期大統領選挙の最有力候補と見られているMichelle Bachelet前大統領が、10月27日に政権公約を発表した。その中で、リチウムの世界需要の拡大とチリが世界有数のリチウム埋蔵国であることを指摘、チリのリチウム国家政策を提言するハイレベルの技術委員会を創設するとした。また、鉱業関係の政府機関である鉱業省、地質鉱業局(SERNAGEOMIN)、チリ銅委員会(COCHILCO)、チリ鉱業公社(ENAMI)の強化についても言及し、これら機関の強化は人的資源の改善により行うとした。CODELCOについては、同社の銅生産維持及び増産に寄与する主要5大プロジェクト(Chuquicamata鉱山坑内採掘移行、Ministro Hales鉱山建設、El Teniente鉱山新規坑道レベル開発、Radmiro Tomic鉱山硫化鉱プロジェクト、Andina鉱山拡張)を推進する資本化に触れているが、具体的な方法や金額については述べていない。さらに、探鉱促進のための鉱業権に関する新規則の研究を行うとした。