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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2014年2月28日 北京 篠田邦彦

中国:内モンゴル、電解アルミニウム等の新規増加生産能力への審査で認可せず

 安泰科によれば、空気汚染への対策を強化するため、2014年から内モンゴル政府は鉄鋼、セメント、電解アルミニウム、板ガラスなど生産能力過剰産業における新規増加生産能力プロジェクトについては、審査認可しない。北京・天津・河北省地域に近い興和県、商都県、多倫県、寧城県で、コークス、カーバイド、鉄合金など新規増加生産能力プロジェクトへの審査認可を行わない。

 内モンゴル政府は、各地に投資プロジェクトへの審査認可管理規定の徹底的な実施を明確に求め、エネルギー評価審査、環境アセスメント評価審査に合格していないプロジェクトに対し、関連部署は審査・認可、承認、登録手続きを行わない。土地、水、電気の供給や如何なる形の新規増加増資・与信支援をも提供しない。同時に、内モンゴル政府は、投資プロジェクトへの環境保全参入許可管理を強化し、汚染物質排出総量を厳しく規制し、二酸化硫黄、窒素酸化物、ガスアッシュ及び揮発性有機物質の排出総量規制に符合していることを、建設プロジェクトの環境アセスメント評価審査の前提条件とする。

 内モンゴル政府は、一年前倒しで第12次五ヵ年計画期間中の立ち遅れた生産能力淘汰の任務を完了する予定で、2014年末までに鉄合金生産能力8.92万t、カーバイドの生産能力43万tを淘汰する予定。2017年末までにセメント459万t、コークス182万tの立ち遅れた生産能力を淘汰する計画である。

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