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中国:工業情報化部、レアアースプロジェクトを6大レアアース集団に重点配置
安泰科によれば、工業情報化部原材料司は、「2013年レアアース産業経済運営状況」及び2014年作業計画を発表し、レアアース資源の総合利用管理をルール化し、レアアース総合利用プロジェクト(廃棄物・採掘困難な鉱石の回収など)を生産総量規制計画管理に組み入れ、新たに設立した6社の大規模レアアース企業集団に重点的に配置する。
報告によると、2014年には、既に形成した中国五鉱、中国アルミ業、包鋼希土、贛州希土、広東希土、厦門タングステン業など6大レアアース企業を基盤として、統合再編構造を重点的に強化し、拡張する。国内のレアアース鉱山及び製錬分離企業を統合し、この過程で違法企業を閉鎖させ、生産製品を変更させ、企業を再編することによって、レアアース製錬分離企業の数を大幅に削減し、生産能力の過剰問題を緩和する。統合再編を促進し、できるだけ速く大規模レアアース企業集団がレアアース産業の発展を主導するパターンを構築する。
このほか、戦略的新興産業、国家重要科学技術特別プロジェクト、レアアース産業調整高度化などの政策も利用し、大規模企業集団や科学研究院によるレアアース新材料開発を支援し、ハイレベル実用産業を展開し、レアアース産業の改善向上を推進する。「レアメタル管理条例」を検討・制定し、法律に基づき企業の生産経営活動をルール化する。
報告で提供されたデータによると、2013年、中国レアアース採掘総量規制指標は 9.38 万 t(希土類酸化物 REO)、製錬分離製品計画量は 9.04 万t となっている。2013 年の実際の採掘量は 8.04 万t、製錬分離製品の生産量は 8.33 万t で、それぞれ計画の 85.7%及び 92.1%であった。江西省及び中国五鉱の一部のレアアース鉱山は環境保護改善及び価格下落抑制を実施したため、減産調整した。レアアースの輸出割当総量は 2.4 万 t(数量換算で 3.1 万 t)である。年間レアアース輸出割当製品の実際の輸出量は 2.29 万 t(数量換算)で、前年比 36.3%増、輸出額は 6.03 億 US$である。
2013 年、レアアース業界の売上額は 769 億元で、前年比7.9%増、利潤額は 77.4 億元である。
