ニュース・フラッシュ
2014年3月27日
北京
篠田邦彦
中国:包頭レアアース取引所が正式取引開始
安泰科によれば、テスト・シミュレーション取引を5 か月間実施した後、包頭レアアース取引所が公式ウェブサイトで2014 年3 月28 日に正式に取引を開始すると公表した。専門家の話によると、包頭レアアース取引所を開設する主な目的は、レアアース製品の価格を安定させ、取引行為をルール化することである。中国レアアースの世界市場での価格決定権を確立する。
同取引所は、取引管理方法、取引規則など関連事項を同時に発表した。規則に基づき、3 種の現物取引パターン、即ち現物価格競争、現物上場取引及びオンライン取引所を設ける。取引品目は酸化セリウム、酸化プラセオジウム・ネオジムおよび酸化ユウロピウム等となっている。
2013 年11 月、包頭レアアース取引所は、シミュレーション取引を実施した後、オンライン取引を試み、そこで3 件の取引を実施した。今回、包頭レアアース取引所が正式に稼動した後の取引状況が注目される。
包頭レアアース取引所の登録資本金は1億元以上で、合計10 数社の株主があり、各企業の登録資本金はほぼ同額である。株主は、包鋼希土、有色株式、厦門タングステン業、五鉱希土等となっている。業界関係者の話によると、同取引所の開設については包鋼希土が推進役となり、中国南部や北部のレアアース企業の共同参画を誘致した。現在国内レアアース取引所の中で最も影響力が大きく、カバーエリアが最も広い取引所である。
