ニュース・フラッシュ
2014年4月7日
メキシコ
縄田俊之
メキシコ:El Boleo多金属プロジェクト、労働者確保難航によりプロジェクト開発推進に支障
2014 年4 月1 日付け業界紙等によると、加Baja Mining社(本社:バンクーバー)は、権益比率10:90 で韓国鉱物資源公社(KORES)を筆頭とする韓国企業コンソーシアムとともにBaja California州に保有するEl Boleo多金属プロジェクトにおいて、労働者確保が難航しているため、本プロジェクトの開発推進に支障を来している旨を明らかにした。
同社によると、2013 年9 月に最大3,843 人いた熟練労働者が、同年12 月には2,979人にまで減少した。本年1月末には3,427 人まで回復したが、本プロジェクトの開発を推進するためには、依然として労働者が不足しており、本年3 月に完成を予定していた銅抽出プラントの建設工事が2 か月遅延する見通しである。なお、昨年12 月に発表した本年6 月から銅生産を開始する計画、及び、コバルト及び亜鉛の生産開始を7 月末とする計画に変更はないものの、現在スケジュールの再検討が進められている。
なお、2013 年末において、初期開発コストで契約が完了している16億US$のうち、既に15.4億US$が投入され、開発工事全体の90.8%が完了しているものの、初期開発コストは最終的に17.9億US$に増加することが見積もられている。
