ニュース・フラッシュ
2014年4月28日
バンクーバー
山路法宏
加:Avanti社、Kitsaultモリブデン再開発鉱山で長期売鉱契約を締結
2014 年4 月28 日、加Avanti Mining Inc.(以下、「Avanti社」)は、BC州で再開発を進めるKitsaultモリブデンプロジェクトに関して、韓国最大のモリブデン合金メーカーで、Avanti社の約11%株主であるSeAH M&S社との間で、同鉱山で生産されるモリブデン精鉱の13 年間にわたる長期売鉱契約を締結したと発表した。
両社の合意によれば、SeAH M&S社は同鉱山で生産されるモリブデン精鉱を、12 年間にわたり毎年4,200 t引き取り、加えて、12 年間の取引期間の前年に上限4,200 tを引き取る契約となっており、合意に基づく予想される収益は、本年4 月1 日に発表したNI43-101 に基づく最新のFSにおける想定価格で約800百万US$になる。12 年間の年間引き取り量は、両社の合意を前提に10%の増減が可能。2013 年6 月には、独ThyssenKrupp Metallurgical Products GmbH社による操業期間中のモリブデン生産物の50%引き取りを条件に、ドイツ政府より付帯条件なしの債務保証の承認を受けており、現在は、年内の建設開始に必要となる資金調達のために、戦略的パートナーやオフテイカー、融資機関との交渉が進行中であるとしている。
Kitsault鉱山は、1969 ~1982 年の間に加Kennco Exploration社により操業されていたモリブデン鉱山で、モリブデン価格の低迷を理由に閉山していたが、埋蔵量の約95%は残され、今年4 月の最新FSでは、予測+概測鉱物資源量が321.8百万tで、モリブデン平均品位が0.071%と発表している。
