パナマ：Cobre Panamá銅・金プロジェクト、ストライキによる影響は皆無

2014 年5 月5 日付け業界紙等によると、加First Quantum Minerals社(本社：バンクーバー)は、本年4 月23 日から建設関連労働者が敢行している全国規模のストライキにより各地で建設作業の一部が停止されている状況ではあるものの、同社がパナマに保有するCobre Panamá銅・金プロジェクト(開発投資額64億百万US$)の開発に関しては、新たに建設労働者を雇用する等の対策を行っているため、開発スケジュールや初期開発コストには影響が無い旨を明らかにした。
同社によると、同プロジェクトに関し、整地工事は今後4 ～8 週間で本格的な作業が開始され、詳細設計に関しては浮遊選鉱プラントが20％、発電所等が75％の進捗率となっているほか、プラント設備用の資機材調達も順調に進められている。また、本年5 月4 日に実施された大統領選挙に関し、有力候補者3 氏とも同プロジェクトの契約を尊重する旨を表明していたことから、今後同プロジェクトに対し大きな政策変更はないと見通している。
なお、同社は、同プロジェクトに関し、本年は600百万US$を投資する計画であり、2017 年下半期に商業生産開始を予定するほか、鉱山寿命を34 年、銅生産量を32万t/年と見込んでいる。