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ニュース・フラッシュ

2014年5月12日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ大手鉱業企業、2014 年Q1 の財務状況が2011 年以来最悪を記録

 2014 年5 月5 日付け業界紙等によると、メキシコ証券取引所に上場しているPeñoles社、 Minera Autlán社、Grupo México社及びMinera Frisco社は、昨今の金属市況の低迷及び本年1 月に施行された鉱業特別税等の影響により、本年Q1 の財務状況が3 年前の2011 年以来最悪を記録した。

 本年Q1 における4 社合計のEBITDAは15,966百万ペソで、2011 年同期の19,797百万ペソを下回るとともに、この金額は同証券取引所に上場する67 社(他の業種を含む)の平均EBITDAより低い結果となった。

 本年Q1 における上記4 社の各EBITDAに関して、最も影響が大きかったのはMinera Frisco社の前年同期比96%減で、次がPeñoles社の前年同期比27%減、Grupo México社の前年同期比24%減と続く。一方、Minera Frisco社は、新設した水力発電所の稼動開始により前年同期比125%増となった。

 また、本年Q1 における上記4社の純利益の合計は前年同期の11,350百万ペソから39.2%減の6,892百万ペソであり、売上高の合計は前年同期の54,799百万ペソから14.4%減の46,893百万ペソであった。さらに、本年Q1 における上記4 社の販売量の合計は前年同期と比べ20%以上減少したが、主な要因は生産効率向上を図るための鉱業プロジェクト再編によるものである。

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