ニュース・フラッシュ
2014年5月22日
サンティアゴ
縫部保徳
チリ:Michelle Bachelet大統領、年次教書演説で氷河保護法案の国会への提出や水資源の国有化に言及
Michelle Bachelet大統領は、2014 年5 月21 日に大統領返り咲き後初めての年次教書演説を行った。演説の中で言及のあった鉱業開発への影響が予想される施策を以下にまとめる。
1. 鉱業関係
・ CODELCOへの資本供給法案を2014 年H2 に国会へ提出する
・ リチウム専門家委員会は、2014 年末までに同資源に関する国家政策について提案する
・ ENAMIの近代化を支援する
2. 環境関係
・ 氷河及びその周辺地域を保護するための法案を提出する
・ 生物多様性及び生態系保全のための政府機関を設立する法案を提出する
3. エネルギー関係
・ 干魃の状況を考慮し、電力のマージナルコストを30%引き下げる
・ 2025 年までに非在来型再生可能エネルギー由来の発電量が全体の20%に達するよう、非在来型再生可能エネルギーの導入開発を促進する
4. 水資源
・ 水を国家資産と位置づけ、水法を改正する。


