ニュース・フラッシュ
2014年6月2日
ロンドン
竹下聡美
ニジェール:仏Areva社、同国政府とウラン鉱山操業ライセンス更新交渉で合意、新規鉱山生産開始は延期へ
仏Areva社がニジェールに保有するArlitウラン鉱山及びAkoutaウラン鉱山の操業ライセンス更新交渉について、メディア報道によると、2014 年5 月26 日に同国政府とAreva社の間で合意に達した。両鉱山の10 年間の操業ライセンスは2013 年12 月31 日に終期を迎えていたが、ロイヤルティ率引き上げを巡る両者間の交渉は長期化し、2 年間にも及んでいた。新たなライセンス契約期間は5 年間で、Areva社は2006 年制定の鉱業法に基づき、ロイヤルティ率を従来の5.5%から12%に引き上げることに同意したとされる。さらに、同社はArlitウラン鉱山北部の町の道路建設に9,000万€、地域開発投資に1,700万€を支払うほか、首都ニアメに鉱山操業のための新たな事務所を1,000万€を投じて建設することを約束している。
なお、同社が開発中のImourarenウラン鉱山の生産開始時期については、ニジェール北部の情勢不安により2015 年末に延期されていたが、現在のウラン価格では採算性が合わないとして、市場動向を待って生産開始時期を決めるとしている。Mahamado Issoufou同国大統領は、2016 年の大統領選挙前の生産開始を熱望していた。
