ニュース・フラッシュ
2014年10月31日
ロンドン
竹下聡美
ブルキナファソ:大統領退陣を求め抗議行動が暴徒化し非常事態宣言を発令、鉱山操業には現状影響なし
2014年10月31日付けメディア報道によると、ブレーズ・コンパオレ大統領の来年の大統領選の立候補を可能にする憲法改正に抗議して大規模な反対運動が発生し、同国政府は2014年10月30日、非常事態宣言を発動した。これらの抗議運動は首都ワガドゥグのほか2都市で発生しており、当局側との衝突により少なくとも3名の抗議者が銃撃を受けて死亡し、複数の負傷者が出ていると見られている。抗議運動はコンパオレ大統領の退陣を求めており、同大統領は、自らの退陣は否定したものの、国民の強い要望は理解し、民主的に選出された次期大統領への権限移譲に関して対話は可能であるとテレビ演説を行い、抗議運動の収束に努めている。
同国はアフリカ4位の金生産国であるが、Essakana金鉱山を操業する加Iamgold社はワガドゥグから320km離れていることもあり操業には影響がないとし、Mana金プロジェクトの加Semafo社及びKarma金プロジェクトの加True Gold Mining社も、今回の抗議運動の影響はなく従業員の安全は守られているとして、通常どおり事業を行っていると報告している。
