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ニュース・フラッシュ

2014年12月22日 調査部 山本万里奈

サウジアラビア:国営Ma’aden、自国のボーキサイト資源から初のアルミナ生産

 現地報道によると、2014年12月21日、サウジアラビア国営企業Ma’adenと米Alcoaは、サウジアラビアRas Al-Khairにおけるアルミナ工場の操業開始を発表した。

 本プロジェクトはMa’adenとAlcoaによるJVで、同国初のアルミニウム一貫製造コンプレックスの一部。Ma’adenが保有するAl Ba’itha鉱山のボーキサイトを原料として生産されたアルミナは、同社のアルミニウム製錬所、圧延工場を経て製品化され、湾岸地域等に販売される。コンプレックスの年産能力は、ボーキサイト400万t、アルミナ180万t、アルミニウム74万t、アルミニウム圧延38万t。

 Ma’aden社長兼CEOのKhalid Mudaifer氏は、「我々は国の鉱物資源の価値を最大化させる鉱業・金属業を築きつつある。持続可能な経済多様化と株主価値増大に貢献し、サウジ国民に雇用の機会を、世界の顧客に良質な製品を確実に提供する」と述べ、またAlcoa会長兼CEOのKlaus Kleinfeld氏は、「世界で最も低コストのアルミニウムコンプレックスであるこのMa’adenとAlcoaの合弁事業は、当社の国際競争力を持つコモディティビジネス創造戦略の一部として重要なものである」と述べた。

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