ニュース・フラッシュ
2015年1月12日
メキシコ
縄田俊之
メキシコ:Minera Frisco社、San Francisco del Oro多金属鉱山の新規プラントの操業を停止
2015年1月7日付け業界紙等によると、Minera Frisco社は、Chihuahua州に保有するSan Francisco del Oro多金属鉱山において、5億US$以上を投資した新規プラントの試験操業を停止させた旨を明らかにした。
同社によると、同鉱山において5億US$以上を投じて新たに露天掘による金銀抽出プラント(粗鉱処理量1千t/日)を整備し、試験的に操業を行っていた。しかしながら、昨今の国際金属市況の低迷、2014年における労働組合によるストライキに加え、当初計画した金属回収率を達成できないことが判明したため、試験操業を停止することとなった。
同プラントの整備により、周辺地域における新規雇用創出や経済波及効果が見られていたが、試験操業の停止に伴い、2014年末から既に労働者千人の解雇を実施した。
一方、同鉱山が位置する自治体の関係者によると、同プロジェクトの今後の行方を話し合うべく、同社幹部との会合を検討している。


