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ニュース・フラッシュ

2015年2月2日 ロンドン 竹下聡美

エチオピア:鉱山省、大型ダムへの影響を恐れ、ナイル川周辺の探査権を付与せず

 2015年1月27日付メディア報道によれば、エチオピア鉱山省は、金探鉱会社の英Nyota Minerals社の100 %子会社Towchester Investment社が申請した探査権の更新について、ナイル河及びその支流に沿った堆積域での鉱業活動を一切認めないとして、当該地域に関しては如何なる許認可も付与しないことを決定した。これは、同国が480億US$を投じてナイル河に沿って建設中の発電量6,000 MWのダム(Grand Ethiopian Renaissance Dam)への影響を懸念したもの。同ダムは2017年完工を目指している。Nyota社は、Brantham地域とTowchester地域の探査権の更新を2014年4月に申請していた。今回の鉱山省の決定により、Brantham地域については1,002 ㎢から717 ㎢へ、Towchester地域については458 ㎢から48 ㎢へ大幅に探査対象地域が減じられることとなった。

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