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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
ペルー:Tia Maria銅プロジェクトの動向
2015年3月18日付け地元紙によると、Arequipa州Islay郡で2015年3月23日にSouthern Copper社のTia Maria銅プロジェクトに対する抗議デモが計画されていることを受け、近日中に複数の大臣らが同郡へ赴き開発協議会に参加する見通しとなっている。
Arequipa州のOsorio知事は、2015年3月初旬にOrtizエネルギー鉱山大臣から、農業大臣、環境大臣、教育大臣等と共にIslay郡を訪れる旨の約束を得たことを明らかにした。
通常、争議の発生後に設置される対話協議会とは異なり、開発協議会は、合意内容が履行されるようモニタリングを行い、継続性を与える制度である。
Tia Mariaプロジェクトに関して、Islay郡の自治体代表者らが特に技術的な懐疑を抱いているのが、粉じんの排出や風向き、環境汚染物質の漏出の測定等に関する点となっている。
Osorio知事は、これらの疑問点に関して環境省の立ち会いのもと、エネルギー鉱山省からの回答を得ることが重要だとの考えを示したほか、住民に対するより多くの情報提供、専門家からの意見聴取、透明性等を確保する必要があるとの考えを示した。
Tia Mariaプロジェクトは2011年、抗議を受けて一度中断したものの、2014年に新たなEIAが承認された経緯がある。


