ペルー：Madre de Dios州鉱業の水銀排出対策、米国機関が協力へ

　2015年3月22日、Castro環境次官は、熱帯雨林地方のMadre de Dios州において零細鉱業従事者が河川に排出する水銀は年間40.5 tにのぼることを明らかにした。

　同次官によれば、これは世界の零細鉱業で2010年に排出された水銀721tのうち5.6 ％に相当する量となっている。また、Madre de Dios州の土壌のほか、人体や魚類の内臓で高濃度の水銀が確認されている。

　さらに同次官は、Madre de Dios州及びPuno州の零細鉱業における水銀使用量削減の調査研究への融資を目的として、数日内に米国大使館及び国際NGOのBlacksmith Institute(本部：米国)との協定を取り交わす予定であると発表した。