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チリ:環境裁判所、Pascua Lama金-銀プロジェクトによる氷河損傷を認めず訴訟を棄却
メディア報道によると、チリ第2環境裁判所は、Pascua Lama金-銀プロジェクトによる氷河への影響は認められないとして、同プロジェクトを運営するMinera Nevada社(Barrick Goldのチリ子会社)に対する訴訟を棄却した。
この訴訟は、2013年7月、Alto del Carmen地域の農業グループや環境NGOのOLCA(Observatorio Latinoamericano de Conflictos Ambientales、ラ米環境抗争監視団)が、同プロジェクトが地域内の複数の氷河やEl Toro川河川水に悪影響を与えているとして、Minera Nevada社を相手取り、起こしたもの。裁判所は、対照可能な他の氷河との比較などを交えた技術的検証の結果、同プロジェクトが氷河を損傷したとは認められず、またEl Toro川に関しても同様の評価結果を得たとしている。
Barrick Goldは、本裁定が満足に値するものであり、今後も地域コミュニティや規制当局と協調して対処していく方針であると発表した。同社は、新規の水管理システムの建設中であり、2015年央には新たな許認可申請を予定している。一方で、同社は、SMA(環境監督庁)により新たに課せられる可能性のある総額200百万US$以上の罰金に関する通達を待っている状況にある。


