ニュース・フラッシュ
2015年4月13日
メキシコ
縄田俊之
メキシコ:Chihuahua州、新規鉱業プロジェクトが順調に進行中
2015年4月6日付け業界紙等によると、Chihuahua州のCésar Duarte Jáquez知事及びManuel Russek Valles経済局長は、鉱業は歴史的に見て同州の主要産業、かつ、同州経済の柱の一つであり、本年も新たに操業開始を予定する3つの鉱業プロジェクトが進行中である旨を明らかにした。
同知事及び同局長によると、Minera del Norte社が同州Camargoに保有するLa Negra鉄プロジェクト、Cyprium Mine社が同州Aldamaに保有するLas Cristinas金・銀プロジェクト、Fesnillo社が同州Guadalupe y Clavoに保有するSan Julián多金属プロジェクトが本年中に相次いで操業開始が計画されており、直接雇用だけで数千人規模の雇用創出が見込まれる。
また、同局長によると、同州には16か所の大規模鉱山が操業中であるほか、鉱業企業64社が探鉱を実施しており、それら企業の約80 %はカナダ系企業である一方、州政府による商業振興が投資誘致のカギとなっている。その他として、本年から少なくとも同州内の23の自治体において、鉱業特別税等税収による分配金(分配率は自治体が50 %、州政府が30 %、連邦政府が20 %)を受領する見通しであり、当該分配金を活用して鉱山周辺地域の公共事業を実施し地域住民の生活の質の向上を図る。
