中国：環境保護検査により亜鉛メッキ企業の稼働率低下

　安泰科によれば、国内亜鉛メッキの主要地域である河北地域の亜鉛メッキ企業は、環境保護検査により、大きな打撃を受けている。任丘市にある亜鉛メッキ企業20～30社のうち、環境保護資質を保有し、許可証を完備する企業はわずか5社である。衡水市安平県等一部地域でも数多くの生産企業が生産停止している。一部企業の話によると、同検査は少なくとも5月まで続く見込み。これまで天津にある数多くの亜鉛メッキ企業も環境保護検査のため生産を停止していた。再生鉛企業も環境保護問題の厳しい地域となった。2015年初め、環境保護問題の影響を受け、国内再生鉛企業の稼働率は非常に低下しており、数多くの許可証を持たない企業に対し、閉鎖または生産中止の命令が出ている。業界関係者の話によると、山東省の再生鉛製錬所の稼働率は10 ％にとどまっている。国内再生鉛市場の供給は不足気味で、購入予約の現象も見られている。