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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2015年5月25日

メキシコ:メキシコ銀生産量上位10社、2015年Q1における銀生産量低下

 2015年5月19日付け業界紙等によると、メキシコ銀生産量上位10社の本年Q1における銀生産量の合計が前年同期の1,141 tから1,117 tへと減少した。

 主な要因としては、幾つかの鉱山において品位の低下が見られたことによる。

 上位10社の2014年における生産実績については、以下のとおり。

◯Peñoles社

前年同期の395 tから448 tへと増加。主な要因としては、貴金属部門の子会社であるFresnillo社が保有するSaucito金・銀鉱山が前年同期の96 tから185 tへと増産したことによる。なお、San Julián銀・金プロジェクトが本年Q4に操業を開始する見通し。

◯加 Goldcorp社(本社:バンクーバー)

前年同期の230 tから158 tへと減少。主な要因としては、Peñasquito多金属鉱山の銀品位低下による。なお、本年中には銀品位の改善が見込まれる。

◯加 Pan American Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の97 tから92 tへと減少。主な要因としては、Alamo Dorado鉱山の生産量減少による。なお、現在拡張工事が進められているLa Colorada鉱山とともに、Dolores鉱山の拡張も承認された。

◯加 First Majestic Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の90 tから86 tへと13 %低下。主な要因としては、Del Toro鉱山の増産があった一方、全体的に銀品位の低下による。

◯Minera Frisco社

前年同期の63 tから70 tへと増加。主な要因としては、Concheño金・銀鉱山における操業改善や、他鉱山における設備、施設等改善を行ったことによる。

◯Southern Copper社

前年同期の73 tから69 tへと減少。同社のメキシコにおける銀生産は、同社がメキシコに保有するBuenavista多金属鉱山やLa Caridad銅鉱山における副産物である。なお、同社は、国別の統計値を発表していないため、昨年のメキシコにおける銀生産量を、同社全体の銀生産量に対する割合として試算。

◯加 Primero Mining社(本社:トロント)

前年同期の47 tから62 tへと増加。主な要因としては、San Dimas金・銀鉱山の増産による。

◯加 Endeavour Silver社(本社:バンクーバー)

前年同期の59 tから57 tへと減少。主な要因としては、El Cubo銀鉱山の拡張が進められる一方、Bolañitos銀鉱山の生産が減少したことによる。

◯米 Coeur Mining社(本社:シカゴ)

前年同期の57 tから42 tへと減少。主な要因としては、Palmarejo金・銀鉱山の生産量減少による。なお、San Miguelプロジェクトの買収により、コスト削減が見込まれる。

◯加 Fortuna Silver Mines社(本社:バンクーバー)

前年同期の31 tから34 tへと増加。主な要因としては、San José銀・金鉱山における粗鉱処理量が、従来の1,800 t/日から2,000 t/日へと拡張したことによる。なお、更に3,000 t/日へと拡張する計画がある。

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