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ニュース・フラッシュ

2015年6月1日

キルギス:キルギス議会、氷河付近の鉱床開発を認める水法典の改正法案を審議

 2015年5月27日付け地元報道等によると、キルギス政府は、水法典に、「戦略的企業リストに含まれる高額納税企業及び歳入を支える企業については例外的に、氷河の状態に影響を与える活動による損害を最小化し、氷河の状態を恒常的に監視することを条件として、当該活動が政府により許可され得る」という特例を盛り込むよう提案している。当該活動の許可は、管轄国家機関の専門家の判断に基づき決定される。改正法案の注釈によると、同法案が採択されれば、国家経済及び地域の発展に多大な貢献をしている企業の活動が氷河への影響を回避できない場合、鉱床開発区域の氷塊を別の場所に移すことを必須条件として、鉱床の調査、探査、開発を行うことが可能となる。

 なお、キルギス現行法では、石炭、灰、油その他の物質・材料を用いた氷河融解加速に影響を及ぼす活動、氷河の状態及び氷河中の水質に影響を与える可能性のある活動並びに採氷関連活動は禁じられている。

 「2013~2017年のキルギス共和国の持続的発展国家戦略」及び「2013~2017年のキルギス共和国の持続的発展への移行プログラム」には16の大規模鉱床が含まれているが、その大半は高地にある。

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