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ニュース・フラッシュ

2015年6月17日 北京 森永正裕

中国:内モンゴル、2015年以降レアアース製品輸出増加とともに価格下落

 現地報道によれば、内モンゴルフフホト税関からの情報によると、2015年では、内モンゴルレアアース製品の輸出は増加する一方で、価格下落の態勢が見られ、世界レアアース市況が低迷している状態を反映している。

 統計データによると、2015年1~5月に内モンゴルではレアアース製品2,207.5万tを輸出し、対前年同期比26.7 %増加、国内レアアース製品輸出総量の20.7 %を占め、輸出額は7,242.1万元、対前年同期比16.3 %減少し、国内レアアース輸出総額の8.9 %を占めている。推計によると、2015年1~5月の内モンゴルレアアース製品の平均輸出価格は1 tあたり3.3万元、対前年同期比32.7 %下落した。

 2015年以来、内モンゴルではレアアース製品輸出がもっとも多い月が5月で、合計621.6万tを輸出し、対前年同月比44.2 %の増加、対前月比7.9 %の増加であった。輸出平均価格は1 t当たり2.9万元で、対前年同月比27.5 %下落し、対前月比12.1 %下落した。

 内モンゴル包頭希土研究院による分析によると、最近、内モンゴルのレアアース輸出量は明らかに増加しているが、これはレアアース輸出割当管理の廃止による影響である。輸出平均価格から見ると、世界レアアース市況は依然として低迷している。

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