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ニュース・フラッシュ

2015年6月29日 バンクーバー 山路法宏

加・英:カナダ連邦政府、英国政府と原子力協力に関するMOUを締結

 2015年6月29日、カナダ連邦天然資源省(以下、NRCan)は、英国との間で原子力協力に関する覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に署名したと発表した。本MOUにより、カナダの原子力産業による英国の原子力市場への参入が期待されるほか、両国間の産業間のつながりの強化や研究所と大学研究ネットワークによる共同研究の促進などにより、原子力産業の幅広いステークホルダーに利益がもたらされるとしている。また、既に実施されている英国のプルトニウムの処分に関する実現可能性調査(FS)の促進や、他の核燃料による発電の開発を評価するための枠組みの提供も期待されている。

 英国の原子力産業戦略では、2030年までに16GWの電力を供給するために少なくとも12基の新規原子力発電所の建設を提唱しており、原子力産業の成長が見込まれている。一方のカナダも、国内の電力の15 %近くを原子力発電で賄っており、原子力生産によって約50億C$の年間歳入を得ているほか、ウランの輸出額は年間で10億C$以上と見積もられている。

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