ニュース・フラッシュ
2015年6月30日
サンティアゴ
山本邦仁
チリ:環境認可手続き段階にあるプロジェクトの投資総額は568億US$
メディア報道によると、2010年1月から2015年6月30日までに、環境認可手続段階にあるプロジェクトは475件あり、その総投資額は568.35億US$とされる。うち鉱業分野への投資が44.3 %、エネルギー分野が37.9 %を占める。これら投資は経済低迷の影響を受けているが、環境認可取得のための煩雑な手続きや審査の長期化による影響もある。
鉱業分野で最も投資額が大きいのは、Andina銅鉱山拡張プロジェクト(68億US$)である。CODELCOは2013年に環境認可手続を開始したが、最近Pizarro総裁は、プロジェクトの実施時期は環境認可の決定次第であると語った。Andina拡張プロジェクトに次いで投資額が大きいRadomiro Tomic銅鉱山硫化鉱採掘プロジェクト(投資額54億US$)は、2015年6月初旬までに技術調査30 %を完了、2017年に開発工事着手が予定されているが、環境認可手続きの影響により2年以上の遅延を余儀なくされた。
エネルギー分野で最も投資額が大きいのは、2014年10月に環境認可手続を開始したPlanta de Concentracion Solar Potencia Copiapo Solarプロジェクト(20億US$)で、次いで2014年2月に手続を開始したPlan de Expancion Chile LT 2×500 kV Cardones-Polpaicoプロジェクトである。