ニュース・フラッシュ
2015年7月6日
モスクワ
木原栄治
ロシア:Longxing社、Kyzyl-Tashtyg多金属鉱山の操業を開始
2015年6月26日付け地元報道等によると、Longxing社(中国・紫金鉱業集団傘下)は、Kyzyl-Tashtyg多金属鉱山(トゥヴァ共和国)の操業を開始した。Kyzyl-Tashtyg多金属鉱床はオブルチェフ山脈中央部、キジル市の北東200キロメートルに位置する。Longxing社は同鉱床の25年間の開発ライセンスを2007年に取得している。
投資額は168億ルーブルで、同鉱山はトゥヴァ共和国予算に年間4億ルーブルの税金・納付金収入をもたらす。これは、民間投資のみにより同共和国でゼロから建設され操業開始したソ連崩壊後初の大型生産施設である。また、Longxing社は2015年、トゥヴァ共和国の道路整備及びキジル市の武術学校建設に2,500万ルーブルを投じる。
トゥヴァ共和国政府は同社を地域投資プロジェクト参加者リストに加えており、同社には利益税と鉱物採取税を軽減する特別租税措置適用の権利が与えられる。
鉱山の年間処理量は多金属鉱100万t、年間生産量は銅・亜鉛・鉛精鉱20万~22万tが予定されている。鉱床内には47の鉱体があり、鉱石量は1,292万t、金属埋蔵量は鉛20万2,300 t、銅8万2,300 t、亜鉛129万5,000 t、マインライフは20年である。
