ニュース・フラッシュ
2015年7月6日
バンクーバー
山路法宏
加:Denison Mines社とFission社が合併を発表
2015年7月6日、加Denison Mines Corp.(以下、Denison社)と加Fission Uranium Corp.(以下、Fission社)は、両社の個別事業を統合するための法的拘束力のある協定書(Binding Letter Agreement)を締結したと発表、両社の質の高いプロジェクトと経営陣の統合により、カナダに焦点を当てた多角的ウラン企業が誕生するとしている。
両社はいずれも、ウラン生産・開発・探鉱が盛んなSK州アサバスカ盆地にプロジェクトを保有。Fission社が100 %保有するPatterson Lake Southプロジェクトは、アサバスカ盆地においてMcArthur River鉱山、Cigar Lake鉱山に次ぐ最大の未開発ウラン鉱床であり、現在、予備的経済性評価が行われている。一方のDenison社は、Wheeler River Projectを60 %保有(Cameco社30 %、日加ウラン株式会社10 %)するほか、アサバスカ盆地の複数のウラン探鉱開発プロジェクトや選鉱設備(ミル)のマイナー権益を保有している。
今回締結した協定書に基づき、Fission社の株主は1株当たりDenison社の普通株1.26株と0.0001 C$の現金を受け取る。両社の合計時価総額は約9億C$になると予想され、合併後の新会社Denison Energy Corp.の株式は両社の株主がそれぞれ約半分ずつ保有することになる。