メキシコ：Fresnillo社Juanicipio多金属プロジェクト、メキシコトップ5銀鉱山への仲間入りに期待

　2015年7月8日付け業界紙等によると、Fresnillo社がZacatecas州に保有するJuanicipio多金属プロジェクトに関し、年間銀生産量311t以上が見込まれるほか、副産物として金、鉛及び亜鉛を産出する等メキシコでトップ5の銀鉱山となるポテンシャルを有する旨が報じられた。

　同プロジェクトは、同社が56 ％、加MAG Silver社(本社：バンクーバー)が44 ％それぞれ権益を保有するJVであるMinera Juanicipio社により開発が進められる。2012年の予備的経済性評価(PEA)によると、初期投資額302百万US$、鉱山寿命14.8年、坑内掘、平均品位が銀511 g/t、金1.7 g/t、鉛1.9 ％、亜鉛3.5 ％、概測資源量が銀5,163 t、金16.9 t、鉛190千t、亜鉛352千tである。年間銀生産量が311 t以上で、同社が保有するSaucito鉱山及びFrasnillo鉱山や、加Goldcorp社(本社：バンクーバー)が保有するPeñasquito鉱山と言ったメキシコ国内における銀生産量トップクラスの銀鉱山と同じレベルの生産量が見込まれる。

　また、本年6月に発表された同社の報告によると、同プロジェクトの開発工事期間は42か月、本年中に基礎設計、2016年に詳細設計を行い、2017年に開発工事を開始、2018年中旬に完成、同年に生産を開始する見通しである。