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ニュース・フラッシュ

2015年7月13日 シドニー 矢島太郎

豪:NSW州政府、鉱業権の認可プロセスでは環境及び周辺社会への配慮を優先する方針

 2015年7月7日、地元各紙はNSW州政府は今後、鉱業権の認可プロセスについて「環境及び周辺社会への配慮を優先する」という方針を明らかにしたと報じた。これまで鉱業権の認可は資源の経済性を第一に考慮する方針とされていたが、大きな方針転換となる。鉱業権の認可プロセスの方針変更に関して環境団体からは好意的な反応が得られているが、その一方で、同州鉱業協会のStephen Galilee CEOは「今後の鉱業権の申請に大きな影響を与える。また、鉱山の雇用の機会が失われ、鉱業権の認可にかかる時間が増加する可能性がある」と反対するコメントを発表している。地元各紙は同州の鉱山開発への逆風となり、特に石炭業界が大きな影響を受けると報じている。

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