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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
チリ:COCHILCO、新規銅製錬所建設促進に向けた政策を提案
メディア報道によると、COCHILCO Sergio Hernandez副総裁は、今後の銅精鉱生産量の増加を背景として新規の銅製錬所が必要であり、そのための製錬所建設に係る税制上の優遇、認可支援等の施策を提案していると語った。また、製錬所は2018年12月までに新しい排出基準に適合する必要があるため、さらに高いレベルの排出基準が達成できるように3年ほど移行期間を延ばしてもいいのではないか、と述べた。
上院鉱業エネルギー委員会が銅製錬所についての新しい排出基準(2018年施行予定)に関して業界関係者に意見を求めたところ、「世界の主な銅製錬所では汚染物質排出捕獲率99 %といった基準が適用されているから、チリで適用される新しい排出基準(捕獲率95 %)はすでに時代遅れと思われる。まず、新しい排出基準の施行時期を遅らせ、その間、世界的な排出基準にも対応できるように製錬所施設の適合が図られるべきであろう」といった意見が寄せられた。鉱業エネルギー委員会は業界関係者の意見に合意している。
現在、銅精鉱の年間生産量は390万tであるが、新規プロジェクトが生産を開始することによって、2025年には660万tに増えることが予想されている。