ペルー：Pan American Silver社、Huaron銀鉱山の2015年投資計画

　2015年7月13日付け地元紙によると、Pan American Silver社は、Huaron銀鉱山(Pasco州)に新たな送電線を設置することを検討している。同社の技術報告書によると、同鉱山の操業環境を向上させるため、供給電力を10.5 MWから15 MWに増加すること、また送電線を22.9 KVから高圧の50 KVに変更することで、送電ロスを低減させることなどが提案されている。本事業の必要投資額は290万US$。Pan American Silver社は、2015年に、同鉱山に対し、廃さい堆積場拡張、ボーリング調査、風管設置、機材の購入やメンテナンス等のため800～1,000万US$を投資する見通しである。

　同鉱山は、1912年開山のEpithermal鉱脈型鉱床を主とする多金属坑内掘鉱山であるが、2014年末のNI43-101に基づく埋蔵鉱量(Proven, Probable)は10.7 Mt(Ag:166 g/t、Zn:2.87 ％、Pb:1.42 ％、Cu:0.37 ％)で、上記投資により、2014年産銀364万oz(約113 t)に対し、2015年は同370～380万ozへの増産を見込んでいる。